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10. 将来計画

Linux は、version 1.0 が公開されてから暫くたちます。しかし、これで 終ったわけではありません。ディスクの読み書きの高速化や新しい周辺機 器のサポートなど多くが改良された開発版1.1の成果を踏まえた、安定指 向版の1.2が落ち着いてきました。その一方で、linux-1.3も作られて、 高速化や複数CPUへの対応などを含めて更なる開発が進んでいます。

また、文書もプログラムも、まだまだ欲しいところです。 文書に関しては「Linux Documentation Project(LDP)」がどんどん進行し ており、様々な文書が出来ています。主として、 linux-activists@niksula.hut.fi のDOCチャネルで相談しています。 興味のある方はどんどん参加してください。これからも、面白い作品が 続々登場しますョ。乞う御期待!

多くの市販の SYS V UNIX 用の一部プログラムを動作させる計画が進行 中です。これらの成果により、SYS V互換環境で UNIX 版のワードパー フェクト(英語版)が動くようになりました。さらに、Linux をターゲッ トにした市販のソフトウェアも出て来ています。

また、Windowsアプリケーションを実行させるソフト Wine も開発が進ん でいます。現在でもMS WINDOWS付属のトランプゲーム Solitaire や、 シェアウェアの Taipei ゲーム程度は遊べるそうです。詳しくは、 tsx-11のミラーサイトのlinux/ALPHA/Wine ディレクトリーを御覧くだ さい。

また、Mach OS の元で動く Linux サーバの開発や Gnu Hurd との融和 へ向けての作業も進んでいます。 一方では、いわゆるRISC PCや、Sun のワークステーションへの移植も、本格的に進んでいます。これれらの ほとんどは、現時点では非公開のプロジェクトです。Linuxの生みの親 LinusさんもALPHAを持っていて、64ビット版のLinuxを開発しているそ うです。詳しくは、MosaicやChimeraなどでWebサイト( Webサイト節参照)を覗いてください。


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