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4. Milo の作り方

Milo はカーネルとは別に作ります。 Milo にはカーネルの一部(例えば割り込み処理など)が必要ですので、 まず作りたい Milo に合うカーネルを作っておかねばなりません。 ほとんどの場合、バージョンが同じカーネルを作ることになります。 例えば、 milo-1.3.76.tgz は linux-1.3.76.tar.gz に対応するものです。 もしかするとバージョンのもっと高いカーネルにも使えるかもしれませんが、 駄目かもしれません。 以下、カーネルのソースとオブジェクトファイルは /usr/src/linux にあると 仮定して話を進めます。

Milo を作るには、まず Milo のソースのあるディレクトリに移動して、 下のようにします:

     make KSRC=/usr/src/linux config

Linux のカーネルを作る時と同じように、いくつかの質問に答えます。

     Echo output to the serial port (MINI_SERIAL_ECHO) [y]

カーネルの printk を /dev/ttyS0 に出力するのは悪くないでしょう。 できれば(そして望むなら)"y"と答えます。

     Use Digital's BIOS emulation code (not free) (MINI_DIGITAL_BIOS_EMU) [y]

このコードには、 Alpha ベースのシステムで使う限りは自由に配布できる ライブラリが含まれています。しかし、ソースは配布できません。 もし"n"と答えれば、 代わりにフリーの BIOS エミュレートコードが使われます。 ソースは Milo と同じ場所にあります。


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