Milo はカーネルとは別に作ります。
Milo にはカーネルの一部(例えば割り込み処理など)が必要ですので、
まず作りたい Milo に合うカーネルを作っておかねばなりません。
ほとんどの場合、バージョンが同じカーネルを作ることになります。
例えば、 milo-1.3.76.tgz は linux-1.3.76.tar.gz に対応するものです。
もしかすると
バージョンのもっと高いカーネルにも使えるかもしれませんが、
駄目かもしれません。
以下、カーネルのソースとオブジェクトファイルは /usr/src/linux にあると
仮定して話を進めます。
Milo を作るには、まず Milo のソースのあるディレクトリに移動して、 下のようにします:
make KSRC=/usr/src/linux config
Linux のカーネルを作る時と同じように、いくつかの質問に答えます。
Echo output to the serial port (MINI_SERIAL_ECHO) [y]
カーネルの printk を /dev/ttyS0
に出力するのは悪くないでしょう。
できれば(そして望むなら)"y"と答えます。
Use Digital's BIOS emulation code (not free) (MINI_DIGITAL_BIOS_EMU) [y]
このコードには、 Alpha ベースのシステムで使う限りは自由に配布できる ライブラリが含まれています。しかし、ソースは配布できません。 もし"n"と答えれば、 代わりにフリーの BIOS エミュレートコードが使われます。 ソースは Milo と同じ場所にあります。