Util-linux

インストールの説明については the Section called Util-linux-2.12 のインストール in Chapter 6 という項を見てください。

公式ダウンロード場所

Util-linux (2.12):
http://ftp.cwi.nl/aeb/util-linux/

Util-linux の内容

Util-linux パッケージは種々雑多なものからなる数多くのユーティリティプログラムを含みます。より重要なユーティリティのいくつかはマウントやアンマウント、フォーマット、パーティション及びディスクドライブの管理、tty ポートのオープンやカーネルメッセージの取得に使われます。

インストールされるプログラム: agetty, arch, blockdev, cal, cfdisk, chkdupexe, col, colcrt, colrm, column, ctrlaltdel, cytune, ddate, dmesg, elvtune, fdformat, fdisk, fsck.cramfs, fsck.minix, getopt, hexdump, hwclock, ipcrm, ipcs, isosize, kill, line, logger, look, losetup, mcookie, mkfs, mkfs.bfs, mkfs.cramfs, mkfs.minix, mkswap, more, mount, namei, parse.bash, parse.tcsh, pg, pivot_root, ramsize (rdev へのリンク), raw, rdev, readprofile, rename, renice, rev, rootflags (rdev へのリンク), script, setfdprm, setsid, setterm, sfdisk, swapoff (swapon へのリンク), swapon, test.bash, test.tcsh, tunelp, ul, umount, vidmode (rdev へのリンク), whereis 及び write

略説

agetty はログインネームのためのプロンプトである tty ポートを開き、それからログインプログラムを呼び出します。

arch はマシンのアーキテクチャーを報告します。

blockdev を使うとコマンドラインからブロックデバイスである ioctl を呼ぶことができます。

cal は簡単なカレンダーを表示します。

cfdisk は与えられたデバイスのパーティションテーブルを操作するために使われます。

chkdupexe は重複した実行ファイルを探します。

col は逆改行コードを取り除きます。

colcrt は重ね打ちやハーフラインなどを扱う能力が欠如している nroff からのターミナルへの出力をフィルタするために使われます。

colrm は与えられた縦列を取り除きます。

column は与えられたファイルを複数の縦列に整形します。

ctrlaltdel は Ctrl+Alt+Del というキーの組合せによる機能を、ハード又はソフトリセットに設定します。

cytune は Cyclade カードのためのシリアルラインドライバのパラメータを調節するために使われていました。

ddate はディスコード暦を与えるか、与えられたグレゴリオ暦をディスコード暦に変換します。

dmesg はカーネル起動メッセージをダンプします。

elvtune はブロックデバイスの履行と対話を調節します。

fdformat はフロッピーディスクを低レベルフォーマットします。

fdisk は与えられたデバイスのパーティションテーブルを操作するために使うことができます。

fsck.cramfs は与えられたデバイス上の Cramfs ファイルシステムに整合性検査を行います。

fsck.minix は与えられたデバイス上の Minix ファイルシステムに整合性検査を行います。

getopt は与えられたコマンドラインの中のオプションを構文解析します。

hexdump は与えられたファイルを16進数か、又は他の形式でダンプします。

hwclock はシステムのハードウェアクロック(RTC や BIOS クロックとも呼ばれます)を読むか設定するために使われます。

ipcrm は与えられた IPC リソースを削除します。

ipcs は IPC ステータス情報を提供します。

isosize は iso9660 ファイルシステムの大きさを報告します。

kill は指定されたプロセスを終了します。

line は一行をコピーします。

logger は与えられたメッセージをシステムログに記載します。

look は与えられた文字列で始まる行を表示します。

losetup はループデバイスを設定し管理するために使われます。

mcookie はマジッククッキー、128-bit の16進数の乱数を xauth のために生成します。

mkfs はデバイス(通常はハードディスクのパーティション)上にファイルシステムを構築します。

mkfs.bfs は SCO bfs ファイルシステムを作ります。

mkfs.cramfs は cramfs ファイルシステムを作ります。

mkfs.minix は Minix ファイルシステムを作ります。

mkswap は与えられたデバイスやファイルをスワップ領域として使えるように初期化します。

more は文章を一度に一画面ずつ表示するためのフィルタです。しかし less の方がより優れています。

mount は与えられたデバイス上のファイルシステムをシステムのファイルツリーの中にある与えられたディレクトリへ結びつけます。

nemei は与えられたパス名の中にあるシンボリックリンクを表示します。

pg はテキストファイルを一度に一画面表示します。

pivot_root は与えられたファイルシステムを現在のプロセスの新しいルートファイルシステムにします。

ramsize は起動可能なイメージの中の RAM ディスクのサイズを設定するために使うことができます。

rdev は起動可能なイメージの中のルートデバイスや他のものを尋ねたり設定するために使うことができます。

readprofile はカーネルプロファイリング情報を読みます。

rename は与えられたファイルの名前を変更し、与えられた文字列を他のものに置き換えます。

renice は実行中のプロセスの優先度を変更するために使われます。

rev は与えられたファイルの行を逆転します。

rootflags は起動可能なイメージの中の rootflag を設定するのに使うことができます。

script はターミナルセッションの typescript, ターミナルへ出力されるすべてのものの写しを作ります。

setfdprm はユーザーによって提供されたフロッピーディスクのパラメータを設定します。

setsid は与えられたプログラムを新しいセッションで実行します。

setterm はターミナルの属性を設定するのに使われます。

sfdisk はディスクパーティションを操作するものです。

swapdev は起動可能なイメージの中のスワップデバイスを設定するために使うことができます。

swapoff はページングとスワッピングのためのデバイスとファイルを無効にします。

swapon はページングとスワッピングのためのデバイスとファイルを有効にします。

tunelp はラインプリンタのパラメータを調節するのに使われます。

ul はアンダースコアをターミナルで使用できるアンダーラインを表すエスケープシーケンスに翻訳するためのフィルタです。

umount はシステムのファイルツリーからファイルシステムを切断します。

vidmode は起動可能なイメージの中のビデオモードを設定するために使うことができます。

whereis は与えられたコマンドのバイナリやソース、説明書の場所を報告します。

write は与えられたユーザーに対してメッセージを送ります。これは、そのユーザーがそのようなメッセージを無効にしていない場合に行われます。

Util-linux インストール依存性

Util-linux は以下のパッケージに依存します: Bash, Binutils, Coreutils, Diffutils, GCC, Gettext, Glibc, Grep, Make, Ncurses, Sed, Zlib.