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フライト記録がJava Mission Controlクライアントから開始されると、指定した期間中にJVMプロセスのステータスが記録されます。フライト・レコーダは、記録されたデータを含むファイルを作成します。記録ファイルは、記録の完了時にJavaフライト・レコーダ・ツールで自動的に開かれます。
Javaフライト・レコーダ(JFR)は、システム・クラッシュなどの致命的な障害の後でも常に診断情報を使用可能にするパフォーマンス監視およびプロファイリングのツールです。基本的に、JFRは診断およびプロファイリングのデータをローテーションするバッファで、オンデマンドで常時使用可能です。一種のタイムマシンのように、あるイベントに至るまでの診断データを過去に遡って収集できます。ローテーション・バッファに格納されるデータには、JVMおよびアプリケーションのイベントが含まれます。
Java Mission Controlクライアントのフライト・レコーダでは、フライト・レコーダ対応のJVMバージョン(JDK 7 Update 4以降)を実行しているユーザーが、論理的なタスクベースのグループにパフォーマンス・データを集計する一連のタブでJVMの記録、現在の記録設定およびランタイム・パラメータを表示できます。これらのタブのデータは、ダイヤル、チャートおよび表の組合せで表示されます。各タブの先頭には範囲ナビゲータと呼ばれるスライディング・ウィンドウがあり、これを使用して記録の範囲を拡大または縮小できます。たとえば、特定期間にクラスタ化されたイベントのグループを表示する場合、目的のイベントのみが含まれるように範囲ナビゲータを調整すると、目的のイベントのみがタブ・コンポーネント上に表示されます。