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ブラック・ボックス記録の作成方法

航空用語と同様に、ブラック・ボックス記録では、システムまたはアプリケーションの致命的な障害に至ったイベントの詳細が提供されます。HotSpot上で実行中のJavaアプリケーションが起動時にJFRを有効化していた場合、データが継続的にJFRまたはバッファに収集されます。システム障害の発生時、この記録の内容をファイルにダンプして、原因の事後分析のために使用できます。このようなイベントの例には、JVMのクラッシュ、アプリケーションの予期しない終了、停電などが含まれます。JFR GUIには、データの復元と検査のためのメカニズムが用意されています。

ブラック・ボックス記録を作成するには:

  1. JVMフラグ-XX:+UnlockCommercialFeatures、-XX:+FlightRecorder、-XX:FlightRecorderOptions=defaultrecording=trueを指定してJVMを起動します。

  2. JVMのコンテキスト・メニューで、「デフォルトの記録のダンプ」を選択します。

    「記録のダンプ」ダイアログ・ボックスが開きます。

  3. ファイルパスを参照する必要がある場合または既存のファイルを上書きする場合は、「参照」を使用します。

  4. 適切なラジオ・ボタンをクリックして、記録の期間を選択します。詳細は、表: ブラック・ボックス・データの期間の選択を参照してください。

    ブラック・ボックス・データの期間の選択

    ダンプ対象 操作方法

    記録全体

    記録全体を選択します。

    記録の最終nn分

    1. 記録の最後の部分を選択します。

    2. スライダを使用して、必要なデータが含まれるように記録の終端からの時間(分および秒)を設定します。

    選択期間

    1. 記録の間隔を選択します。

    2. 「開始時間」で、ダンプしたい既存のデータ範囲の開始時間を選択します。

    3. 「終了時間」で、ダンプしたい既存のデータ範囲の終了時間を選択します。


  5. 「OK」をクリックします。

    指定されたファイルに記録がダンプされます。JFRでこのファイルを開き、中のデータを検査できます。