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イベント・グラフは、範囲ナビゲータで指定した期間中に使用されたすべての実行スレッドを示す線形チャートです。また、このグラフにスレッド遷移を表示できます。操作セットに個々のスレッドを追加し、ガベージ・コレクション中に発生したイベントを表示することもできます。このトピックには次の項が含まれます:
作成したスレッドは、メイン・スレッド・グループ、プール済スレッド・グループおよびキュー用のスレッド・グループなどのスレッド・グループに関連付けることができます。通常、「グラフ」タブを開くと、「イベント・グラフ」には、次に示すように個々のスレッドではなくスレッド・グループのみが表示されます:
個々のスレッドを表示するには、スレッド・グループ名の横のプラス記号(+)をクリックします。
個々のスレッドを非表示するには、スレッド・グループ名の横のマイナス記号(-)をクリックします。
「イベント・グラフ」では、色コーディングを使用して、スレッドで発生したイベントを表示します。たとえば、次に示すように、チャートの各スレッドは、一番右にラベルが付いたマルチカラーの太い水平線として表示されます。
線の色付きセクションはそれぞれ異なるイベントを表し、各イベントのタイプは、「イベント・タイプ」ブラウザでイベントに関連付けられている色チップに基づきます。たとえば、このスレッドでは:
緑色の部分はJavaアプリケーションを表します。
黄色の部分はJava待機イベントを示します。
青色の部分はソケット読取りイベントを示します。
このため、この例で示されているランタイムの期間中、この単一のスレッドでは、Java待機イベントが5回発生し、単一のソケット読取りイベントが発生しています。
特定のイベントの詳細を表示するには、そのイベント(スレッドを示す線の色付部分で示されます)にポインタを置いて、そのイベントを説明するツールチップを表示します。表示されるイベント情報はイベントによって異なりますが、一般にツールチップには、イベントの開始時刻、終了時刻、期間、そのイベントが発生したスレッドのID、イベントが発生したメモリー・アドレス、イベントまでのメソッド・コールのスタック・トレースなどの情報が、そのイベントに固有の属性とともに表示されます(たとえば、Thread Parkedイベントのツールチップでは、スレッドがパークされたクラスと、スレッドをアンパークしたスレッドも示されます)。
各スレッドの右にあるラベルは、スレッドを識別および説明します。一部のラベルは長すぎてグラフに簡単には収まらず、切り捨てられます。ラベル全体を参照するには、ラベルの上にポインタを置き、ツールチップを表示します。ツールチップには、スレッド名に加えて次の情報が表示されます。
スレッドの開始日時と終了日時
スレッドの実行時間(期間)
スレッドID
次の手順を使用して、切り捨てられたラベル形式を変更できます。
ラベル形式を選択するには:
グラフ上の任意の場所にポインタを置き、右クリックします。
2コマンドのコンテキスト・メニューが表示されます。
ラベル形式を強調表示します。
使用可能な形式を示すコンテキスト・サブメニューが表示されます。
使用するラベル形式を選択します。
注意: 「イベント・グラフ」でのスレッドへのズーム・インで説明するように、グラフにズーム・インすることでラベルのテキスト全体を表示することもできます。 |
コンテキスト・メニューを使用して、「イベント・グラフ」を次のようにカスタマイズできます:
各列のソート順を変更します。表の列のソート順の変更を参照してください。
使用可能な列のリストから選択して、表示するデータを選択します。表に表示する列の選択を参照してください。
テキスト・エディタなどに貼り付けるため、選択されたスレッドをコピーしたり、データをクリップボードに格納する方法を構成します。クリップボードへのデータのコピーを参照してください。
操作セットのスレッドを追加または削除します。操作セットでの「イベント・グラフ」の使用を参照してください。
「イベント・グラフ」では、操作セットから特定のスレッドを追加または削除して、それらのスレッドで発生したイベントのみを比較できます。「操作セット」コンテキスト・サブメニューからアクセスできるこの機能は、他のフライト・レコーダ・タブで使用可能な機能に似ています。
「イベント・グラフ」で操作セットにスレッドのみ表示するには:
「イベント・グラフ」では、グラフの右上にある「操作セットのみを表示」を選択することにより、操作セット内のスレッドのみ表示できます。このチェック・ボックスを選択すると、操作セットに追加したスレッドのみが「イベント・グラフ」に表示されます。
「イベント・グラフ」には、ガベージ・コレクションに関連付けられた特定のスレッドは表示されませんが、ガベージ・コレクション中に発生したイベントは参照できます。デフォルトでは、「グラフ」タブを開くと、スレッド・グループのみが「イベント・グラフ」に表示されます。ガベージ・コレクション中に発生したイベントを表示するには、GCを表示を選択します。グラフの上部に、「ガベージ・コレクション」というラベルの付いた新しい行が表示されます。
アプリケーションで大量のスレッドまたはイベントが発生している場合、「イベント・グラフ」が非常に複雑になり、読みにくくなることがあります。「イベント・グラフ」の右下隅にあるスライダを使用してグラフにズーム・インできます。
「イベント・グラフ」でズーム・インまたはズーム・アウトするには、ポインタを使用してスライダ・ハンドルを上(ズーム・イン)または下(ズーム・アウト)に移動します。ズーム・インした場合はスレッドを表す行が広がり、ズーム・アウトした場合は狭まります。スレッド・ラベルも切り捨てられずに表示されます。
スレッドをクリップボードにコピーして、他のアプリケーションに貼り付けることができます。コピーを構成して読みやすくしたり、コピーされる情報量を制限したりすることもできます。
スレッド構成し、クリップボードにコピーするには:
コピーするスレッドを選択します。スレッドのグループを選択するには、次のいずれかを行います。
連続しているスレッドのグループを選択するには、選択する最初のスレッドを右クリックし、[Shift]キーを押しながら、選択する最後のスレッドをクリックします。
連続していないスレッドを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら、選択する各スレッドを右クリックします。
表の任意の場所を右クリックしてコンテキスト・メニューを開き、「クリップボードの設定」を選択します。これにより後続のサブメニューが開き、構成オプションがリスト表示されます。
表6-33の説明に従って、使用するオプションを選択します。
使用する構成オプションごとに、手順2と3を繰り返します。
表の任意の場所で右クリックしてコンテキスト・メニューを開きます。「コピー」を選択します。