ヘッダーをスキップ
前
 
次

「プロデューサ」パネル

「プロデューサ」パネルには、範囲ナビゲータで定義した期間中にイベントを作成したプロデューサに関する概要情報が表示されます。プロデューサは、フライト・レコーダ・バッファにデータを挿入するコンポーネントです。これには、JVM自体と、WLSやDMSフレームワークなどのフライト・レコーダAPIを使用するJavaアプリケーションが含まれます。

「プロデューサ」パネルは、円グラフおよび関連する「プロデューサ」表から構成されます。円グラフには、特定のプロデューサが担当するすべてのイベントの割合が表示され、「プロデューサ」表には、それらの割合のRAWデータが表示されます。表のプロデューサ名の横の色チップは、円グラフ上のプロデューサを識別します。表の列については、表: 「プロデューサ」表の説明で説明します。

「プロデューサ」表の説明

説明

プロデューサ

プロデューサの名前。名前の左にある色チップは、円グラフ上のそのプロデューサのセクションと一致します。

合計

プロデューサのイベントによって使用された合計時間(ミリ秒単位)。

カウント

範囲ナビゲータで指定した期間中にそのプロデューサが作成したイベントの総数。


円グラフ上のプロデューサのセグメントにポインタを置くことによっても、表に表示されるプロデューサについて同じデータを表示できます。また、円グラフのスライスを選択すると、表内の対応する行が選択されます。

このパネルの2つの機能により、表と円グラフの両方に表示される結果を絞り込むことができます。これらは、フィルタ・メカニズムであり、データの操作セットのみ表示するためのオプションです。

フィルタリング・メカニズム

表の上にあるフィルタ処理メカニズムを使用して、表に表示される情報を絞り込むことができます。

列をフィルタ処理するには:

  1. 「列のフィルタ処理」ドロップダウン・コントロールを右クリックしてメニューを開き、「プロデューサ」など、フィルタ処理する列を選択します。

    列名が「列のフィルタ処理」フィールドに表示されます。

  2. テキスト・ボックスに、フィルタ処理する文字列を入力します。

    通常、パフォーマンスへの影響を少なくするために、照合には単純なクリーネ・スター・ワイルドカードのみが使用されます。スター(*)は、ゼロ個以上の任意の文字と一致します。例:

    8*は、8で始まる任意の文字列と一致します。*esは、esで終わる任意の文字列と一致します。

    また、正規表現も使用できます。ただし、複雑な式や大規模なデータでは解決に時間がかかる場合があります。例:

    regexp:(YC|Young Collect).*は、YC Promotion Failed、Young Collection、Young Collector Nursery Snapshotなど、YCまたはYoung Collectで始まる任意の文字列と一致します。

    また、数値を含む列には論理式を作成できます。たとえば、メモリー/割当ての「クラスによる割当て」表の列などのカウントを含む列の場合、式 > 100 && < 500では100よりも多く、500に満たないイベントのクラスがフィルタによって除外されます。

    フィルタ・テキスト入力フィールドでは大文字と小文字が区別されます。

操作セットでの「プロデューサ」パネルの使用

「プロデューサ」パネルでは、操作セットから特定のプロデューサを追加または削除し、トレースで発生したイベントのみを比較できます。「操作セット」コンテキスト・サブメニューからアクセスできるこの機能は、他のフライト・レコーダ・タブで使用可能な機能に似ています。

「プロデューサ」パネルで操作セットにトレースのみ表示するには:

「プロデューサ」パネルでは、グラフの左上にある「操作セットのみを表示」を選択することにより、操作セットに追加したスレッドのみ表示できます。このチェック・ボックスを選択すると、操作セットに追加したプロデューサのみが表に表示されます。また、範囲ナビゲータでイベント全体の一部を表す色を変更すると、アクティビティ全体に対するセットの影響が表示されます。

表のカスタマイズ

コンテキスト・メニューを使用して、「プロデューサ」パネルを次のようにカスタマイズできます: