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8. 新しい X クライアントの構築

新しいクライアント(X のアプリケーション)を作る最も簡単な方法は、 Imakefile がソースに付属していれば xmkmf を使うことです。 ``xmkmf'' を実行して Makefile を作り、必要に応じて設定を確認し、 それから ``make'' を実行します。オンラインマニュアルも追加インス トールした場合には、必ず ``makewhatis /usr/X11R6/man'' を実行 し、whatis.db を更新してください。 cc がコンパイル時に `Virtual memory exhausted' とい うメッセージを出すのを避けるため、データサイズとスタックサイズの上限を 増やしてください(csh の場合は、`limit datasize 32M' と `limit stacksize 16M' を入力します)。

注意: XFree86 2.1 以降、シンボル ``__386BSD__'' は、コンパイ ラによっても X の設定ファイル経由でも定義されないようになりました。 クライアントを *BSD システムに移植するときには、本当に BSD 特有のコー ドに対してはシンボル ``BSD'' を使ってください。このシンボルの 値を使って異なる BSD リリースを区別することができます。例えば、Net-2 以降のリリース専用のコードの場合には以下のように記述します。

                   
#if (BSD >= 199103)
このシンボルを確実に正しく定義するため、このシンボルが必要なソースでは <sys/param.h> をインクルードしてください。 XFree86 3.1.1 以降では *BSD システム用のシンボル CSRG_BASED が定 義されている点に注意してください。<sys/param.h> のイン クルードを保護するために、これを使うべきです。

i386 用に移植された BSD のうち特定のものの専用コードの場合には、 FreeBSD ならば __FreeBSD__ を、 NetBSD ならば __NetBSD__ を、 OpenBSD ならば __OpenBSD__ を、 386BSD ならば __386BSD__ を、 BSD/OS ならば __bsdi__ を使ってください。


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