注意:このテキストは XFree86 2.1 の README.Mach によく似ていま す。というのも、Mach OS という立場から見ると変わっている部分があまりな いからです。一方、構築手順は大きく変わっています。手順に従う時には注意 してください。
全ての XFree86 のクライアントのバイナリは、Mach 2.5 カーネルだけでなく、
Mach 3.0 カーネルでも動作するはずです。Mach 2.5 カーネルは従来の
SVGA/VGA サーバと新しいアクセラレータサーバを両方サポートしています。
Mach 3.0 カーネルである MK83 では、Mach 3.0 に新しいアクセラレータサー
バをサポートさせるためと、SuperProbe を使うためには変更が必要です。こ
の変更を行うと、完全 64KB の I/O ポートにアクセスできます。
したがって、Mach 3.0 を使う場合、アクセラレータサーバを使うために
はリリース MK83 以降の Mach 3.0 カーネルを使わなければなりません。
XF86_SVGA サーバ、XF86_VGA16 サーバ、 XF86_Mono サーバは古い Mach 3.0
カーネルでもまだ機能するはずです。注意: コマンドラインオプション
-no16
を指定すると、古い Mach 3.0 カーネルでも最新の
SuperProbe を使うことができます。
SVGA のクロック値の自動検出は Mach 3.0 カーネルでは全く動作しません。
クロック値は XF86Config
ファイルで指定しなければなりません。
Mach 2.5 カーネルでは正しいクロック値を計算することができます。(したがっ
て、クロック行用のデータを得るためには Mach 2.5 を使う必要があるかもし
れません。) SVGA チップセットを自動検出するためには、リリース X142E 以
降の Mach 2.5 カーネルか、MK76 以降の Mach 3.0 カーネルが必要です。自
動検出を行わずに、XF86Config file
ファイルに Chipset 行で指定
することもできます。
最後になりますが、Mach 3.0 を使って色々なテストを行ったのは ATI Mach32
アクセラレータサーバ(XF86_Mach32
)だけです。このサーバはうまく
動作し、リニアメモリ(バンク切り替え無しのメモリ)等の OS への要求が大き
い機能もうまく動作するようです。ISA バス用の S3(801)ボードのテストも行
われていますが、うまく動作するようです。S3 やその他のカードでは、非バ
ンク切り替えメモリ機能の動作確認は行っていません。