バイナリ配布物はたくさんの gzip で圧縮された tar アーカイブで構成され
ています。このアーカイブには実行ファイル、サーバ、フォント、ライブラリ、
インクルードファイル、オンラインマニュアル、設定ファイル、サーバリンク
キットが含まれています。全ての tar アーカイブは /
をデフォル
トディレクトリとして root ユーザで展開しなければなりません。全ディスト
リビューションでディスクを 40MB 強必要とします。ファイル名は CD-ROM の
規約と互換になるように変換されています。
多くのクライアントがX11R6 配布物から `contrib' 領域に移された点に注意 してください。しかし、これらは今でも XFree86 バイナリ配布物と一緒に配 布されています。
アーカイブの内容を以下に示します:
READM と XFree86 固有のオンラインマニュアル
実行可能な X クライアントアプリケーション全て
キリル文字フォントを除く全てのフォント
実行時に必要なデータファイル
Super VGA カード用の 8 ビット pseudo-color X サーバ
VGA, SVGA カード用の 4 ビット pseudo-color X サーバ
白黒 X サーバ
IBM 8514/A とその互換ボード用の X サーバ
AGX ボード用の X サーバ
ATI Mach8 ボード用の X サーバ
ATI Mach32 ボード用の X サーバ
ATI Mach64 ボード用の X サーバ
P9000 ベースのボード用の X サーバ
S3 ベースのボード用の X サーバ
ET4000/W32, ET6000 ベースのボード用の X サーバ
フォントサーバとそのオンラインマニュアル
キリル文字フォント
include/X11
ヘッダファイルと、他の
X アプリケーションのコンパイルする際だけに必要なスタティックライブラリ
オンラインマニュアル全て
サーバ再設定キット
アーカイブを展開してインストールする手順は以下です:
/usr/X11R6
が推奨されていますが、(筆者のマシンのように)このパー
ティションがいっぱいであれば、単に別のディレクトリを作り、
/usr/X11R6
からこの場所へシンボリックリンクを張ってください。
つまり、筆者のマシンでは以下の操作を行いました:
% cd /usr/local % mkdir X11R6 % ln -s /usr/local/X11R6 /usr/X11R6
umask
' 値 022 を使うために root
としてログインしなければなりません。umask 値を設定するには
`umask 022
' と入力します。
注意:
正しい umask 値を使い、`root
' ユーザでとしてファイルを展開
しなかった場合、XFree86 3.1.2 を実行できないことがあります。X サーバ
は root ユーザにしか与えられていない特殊な権限を必要とします。また、
アーカイブを展開する前には /
ディレクトリに cd しなければな
りません。
/usr/X11R6/bin
にビデオカードに合ったサーバを指す、
`X' という名前のシンボリックリンクを作ります。ハードウェアに関する詳
しいことについては、オンラインマニュアルの XF86_* を参照してください。
例えば、ET400 ベースの SVGA カードを使っている場合は、以下のような操
作を行います:
cd /usr/X11R6/bin rm -f X ln -s XF86_SVGA X
lib/X11/fonts
にあるフォントファイルは展開する
必要はありません。それでも展開したければ、展開の後に各ディレクトリで
`mkfontdir
' を実行するのを忘れないでください。