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10. よくあるトラブル

10.1 日本語環境で用いた場合に Seg.Fault する事への対策

Q :

JE 環境で rpm --help 等とすると Segmentation Fault を起こして、RPM が死んでしまう のですけれど...
rpm -ivh <package> 等は正常に働きます。

A :

RPM は、多国語対応化するために GNU gettext utility を使って います。そして、環境変数 LANGUAGE, LC_CTYPE, LC_ALL, LANG を順番に調べて行き、いずれかが設定されていた場合は、 対応する gettext の RPM.mo ファイルを /usr/lib/locale/<lang>/LC_MESSAGES/ に読みに 行きます。

ところが、通常の日本語環境(JE)では、LANG=ja_JP.ujis に設定して いるので、/usr/lib/locale/ja_JP.ujis/LC_MESSAGES/RPM.mo を読みに行くと、そこに RPM.mo が無いために Segmentation Faultしてしまう、という事になっているようです。

従って、``export LANG=''とやって、LANG を 空にしてみて RPM --help が正常に動作すれば、こういう 問題ですので、

export LANGUAGE=C
とやっておけば良い筈です。 もしくは、日本語化した RPM.mo(筆者の一人が作成しました) を
/usr/lib/locale/ja/LC_MESSAGES/
に置き、
export LANGUAGE=ja
などとやっても解決できる筈です。

10.2 /etc/rpmrc が無い!

Q :

RPM をアップグレードしたら /etc/rpmrc が入ってないのですが。

A :

恐らくバージョン 2.2.8 以降をお使いなのでしょう。 バージョン 2.2.8 以降は、望ましいディフォルト設定値が /usr/lib/rpmrc 中に全て記述されているため、 /etc/rpmrc は配付されなくなりました。 勿論、自分で /etc/rpmrc を作成して設定を書いておく事は 有効です。

10.3 RPM をアップグレードした際にエラーが出る

Q :

RPM をアップグレードする際にエラーが表示されるのですが。

A :

バージョン 2.2.8 では、/usr/lib/rpmrc ファイル中に typo があり、

bad option 'arch_cnaon' at /usr/lib/rpmrc:50
と怒られてしまいます。

/usr/lib/rpmrc の上記 ``arch_cnaon'' となって いる箇所を ``arch_canon'' に訂正して下さい。


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